サンスター財団の歴史

タイムライン:

  • '70年
  • '80年
  • '90年
  • '00年
  • 最近

金田博夫 サンスター財団設立者として

サンスターグループ事業の企業家である金田博夫は、「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する」という社是を掲げ、企業活動で得た利益を健康や保健に関する教育啓発や次世代研究者への育成に活かすことを通じて"社会に貢献、世の中のためになる企業"でありたいと考え、1977年に「サンスター歯科保健振興財団」(現在のサンスター財団)を創設しました。

設立当時の日本は、むし歯の罹患率が97%という子供たちのお口の状況でした。"全ての人が自分の歯で、生涯健康に過ごせるよう" オーラルケアの大切さを正しく発信していく必要があるという企業家としての使命感が金田博夫にはあります。

お口の健康は全身の健康から。世界の人々の健康の増進と生活文化の向上に繋がればと願っています

一般財団法人 サンスター財団

設立者 金田 博夫

1977年7月:『附属千里歯科診療所』を開設

'70s

1977年7月、歯科保健に関する調査・研究の奨励と助成ならびに人材育成のため、サンスター歯科保健振興財団(現在のサンスター財団)を設立しました。同年9月、小児のむし歯を治療する歯科医師が少ない状況を改善しようと、大阪府豊中市(千里ニュータウン)に"母と子の健康と幸せ"をテーマに『附属千里歯科診療所』を開設しました。

‘80s

1980年3月、一般の診療所では困難であった心身障がい者の歯科治療を専門スタッフで開始しました。さらに1985年10月、企業毎の健康保険組合の口腔保健の向上を目指して産業歯科健診を開始しました。

1985年10月:産業歯科健診を開始
1998年9月:I型糖尿病患者の歯科治療を開始

'90s

1994年2月、成人歯科の需要の高まりを考慮し、専門的な設備、機器を備えた歯周病の予防と治療に重点を置く診療所へと変化させました。1998年2月、国際化の初めての試みとして、タイのタマサット大学歯学部が行った1,400名の小中学生向けの歯肉の健康度調査を支援しました。また1998年9月、I型糖尿病患者の歯科治療を開始しました。

'00s

2002年12月:『口腔衛生と全身の健康に関する専門家会議』を開催

2002
12月、スイスのジュネーブで医科と歯科の専門家、WHOとNGO(非政府組織)の代表を集めて『口腔衛生と全身の健康に関する専門家会議』を開催しました。

2003年9月:当時の理事長、金田博夫がAAPの名誉会員に選出

2003
「口腔と全身の健康」の研究の促進のために、この分野の優れた研究論文を表彰する『世界歯周病研究賞』を創設しました。また9月、米国サンフランシスコで開催された第89回アメリカ歯周病学会総会で、歯周病の予防・治療および啓発活動に長年尽力した功績が評価され、サンスター財団の設立者である金田博夫が民間人として初めてAAPの名誉会員に選出されました。

2006年2月:公開シンポジウム『口腔保健から全身の調和を目指して~お口と身体の不思議な関係~』を開催

2006
2月、『口腔保健から全身の調和を目指して~お口と身体の不思議な関係~』と題する公開シンポジウムを大阪で開催しました。このイベントでは公開シンポジウムと音楽や食事を組み合わせて心身の健康増進を図りました。

2007年7月:『世界歯科衛生士賞』を創設、第17回世界歯科衛生大会で初めての授賞式を開催

2007
7月、歯科衛生学の優れた論文と地域社会に貢献した歯科衛生士及び学生を称えるため、『世界歯科衛生士賞』を創設し、カナダのトロントで開催された第17回世界歯科衛生大会で初の授賞式を行いました。

2008年7月:『全身の健康、糖尿病と口腔の健康に関する日米専門家パネル』を開催、金田博夫研究助成基金やJSDEIの必要性について議論

2008
7月、日米の歯科医師と糖尿病専門医が歯周病と糖尿病の関係の認識を深める行動計画を『全身の健康、糖尿病と口腔の健康に関する日米専門家パネルの合意書(軽井沢合意書)』にまとめました。これを受けて、11月にはジョスリン糖尿病センターと共同で専門家向けの教育プログラム『Joslin Sunstar Diabetes Education Initiative (JSDEI) セミナー』を米国シカゴで初めて開催しました。これまでに、世界各地で合計21回のJSDEIセミナーが開催され、延べ7,400名の専門家が参加しました。

軽井沢合意書 JSDEI

2009年4月:『人類の病』糖尿病と歯周病~医科歯科連携の現状と未来~を開催

2009
1月、軽井沢合意書に基づいて金田博夫研究助成基金を創設。最初の受給者2名がジョスリン糖尿病センターに留学しました。4月、糖尿病と歯周病の因果関係についての理解を深めていただくために、『人類の病』糖尿病と歯周病~医科歯科連携の現状と未来~を東京の国連大学で開催しました。この内容はNHK教育テレビでも放映されました。

金田博夫研究助成基金

現在

2011年:新生サンスター財団の評議員・理事および監事

2011
これまでの歯科中心から、歯科と医科、栄養、保健・医療・福祉へと活動の範囲を拡大するため、『一般財団法人サンスター財団』に改名し、新たにスタートしました。

2013年:相馬市へ移動式歯科診療装置1台、移動式レントゲン装置1台などを寄贈

2013
1月、オーストリアの国際NPO組織フォルクスヒルフェと共同で東日本大震災で被災した地域の歯科保健活動を支援するため、移動式歯科診療装置1台、移動式レントゲン装置1台、図書2,300冊を寄贈しました。

2015年:サンスター財団附属千里歯科診療所リニューアルオープン

2015
7月、お口と全身の健康の大切さを願い、生涯心身ともに健康で過ごせるよう質の高い歯科医療サービスの提供を目指すために、『附属千里歯科診療所』を拡張オープンしました。

2016年:歯周病が重症化するとどのように全身に悪影響を及ぼすのかを解説する動画を財団HPで公開

2016
6月、『細胞間のコミュニケーション 口腔の健康と全身疾患ー歯周病とアテローム性動脈硬化、糖尿病との関連性ー』の動画を歯周医学の専門家等の協力を得て制作し、財団ホームページで公開しました。歯周病が重症化するとどのように全身に悪影響を及ぼすのか、細胞レベルのミクロの世界で起こる生体反応を科学的に解説したものです。

2017年:第1回高槻市民いきいき健康講座を開催

2017
11月、お口と全身の健康の大切さをご理解いただくために、第1回高槻市民いきいき健康講座「元気なからだはお口の健康から~いつまでもおいしいものを自分のお口で~」を開催しました。

2018年:第1回ペリオリンク賞の授賞式

2018
「お口と全身の健康」に関する論文の中でSocial Networking Service (SNS)上で最も高い評価を得た論文を讃える『歯周病リンク賞』を創設しました。

2019年:2002年4月より15年以上に亘り世界の子供たちに歯ブラシを寄贈

2019
WHOへの継続的な協力としてパラオ共和国に歯ブラシ2万5千本を寄贈しました。2002年のヴァヌアツに始まり、タンザニア、ラオス、モルディブ、西アフリカのカーボベルデ、マダガスカルなどの新興国に寄贈した歯ブラシ提供の累計本数は合計115万本になり、子供たちの口腔ケアを指導する活動に役立っています

2020年:金田博夫研究助成基金を再開後初の選考委員会を開催

2020
4月、金田博夫研究助成基金の海外研究助成プログラムを見直し、留学先をジョスリン糖尿病センターだけでなくその他の研究機関まで拡大し、医科と歯科を含むそれ以外の分野の学位取得者から各々1名ずつ選考する制度に変更しました。