シンガポールで「糖尿病、口腔保健と栄養の推進セミナー」を開催

2016.01.12

サンスター財団は、米国ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センターと共同で、シンガポールで初開催となる「第1回JSDEIセミナー 糖尿病、口腔保健と栄養の推進セミナー」を1月15日に開催します。今回は、「アジアにおける糖尿病治療・予防とその全身・口腔の健康に向けた最前線の取組み」と題し、主に医師、歯科医師、栄養士、薬剤師、看護師、歯科衛生士を対象に、糖尿病の合併症予防、糖尿病における口腔保健、糖尿病管理における患者の役割などの教育・啓発セミナーを行います。

現在、世界の糖尿病患者は4億1,500万人に上り、前年の推計より2,800万人増加、世界的に糖尿病患者は年々増え続けています。(2015年国際糖尿病連合調べ) 近年の急激な生活習慣の変化、その中でも食習慣や栄養摂取状態の変化が糖尿病のリスクを高めており、食事指導といかにそれを定着させ継続させるか問われています。また、糖尿病で血糖コントロールがうまくいかずに「高血糖」の状態が続くと、網膜症、脳梗塞など様々な合併症を引き起こし、生活の質が衰える結果に繋がります。歯周病もその合併症の一つに挙げられ、歯科治療や歯科保健について研究が進められています。糖尿病や歯周病を含めた合併症の予防、食と糖尿病との正しい関わり方を理解し、体とお口の健康を保つことが大事と考えています。一方、人々の生活の質(QOL)に欠かせない医療の質を上げるためにも医科と歯科の連携やチーム医療を推進することが求められています。

そのような考え方のもと、サンスターでは、米国のハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター(英名:Joslin Diabetes Center、所在地:マサチューセッツ州ボストン市、所長:John L. Brooks III)と、ジョスリン・サンスター糖尿病教育プログラム( JSDEI=Joslin-Sunstar Diabetes Education Initiative)を共同で実施する契約を2008年4月に締結しました。2008年以降、医科・歯科専門家向けのJSDEIセミナーを、米国で7回、日本で7回、スイス、イタリア、ドイツ、スペイン、中国で1回ずつ、計19回のセミナーを毎年開催、今回のシンガポールが20回目の開催となります。
過去一貫して、肥満・糖尿病と栄養の関連性及び糖尿病・栄養と歯周病などの口腔内疾患との関連性について、最先端の研究に従事している研究者および糖尿病、歯周病の予防と治療に対する新しい視点でチャレンジしている先生方を講師に招き、明日からの糖尿病予防および療養支援に役立つ情報を発信することを目的とし開催しています。

セミナーの詳細はこちら(英語での紹介サイトにリンク)
http://www.jsdei-seminar.sg/